暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?
先週1週間で1万人を超える方が熱中症で搬送されたそうです。
まだまだ暑い日が続きます。今回と次回の2回で、脱水症と熱中症についてお話します。
<脱水症とは>
この時期の脱水症状は夏に向け気温・湿度の上昇により、発汗で水分が失われ起こります。
湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温を下げられなくなることで熱中症が起こります。
この熱中症の背景には脱水症が潜んでおり、脱水症予防は熱中症を予防するうえでとても大切です。
また、マスクをしていると口の渇きを感じづらくなり、水分補給も忘れてしまうこともあります。
<脱水症のサイン>
・爪を押して白からピンクに変わるまで3秒以上
・手の甲をつまんで皮膚が戻るまで3秒以上
・尿の色が黄褐色から褐色
・口の中や舌が乾燥している
・手足のしびれがある
・頭痛や吐き気がある
・37度前後の微熱がある
・手足が冷たい など
<脱水症が起きた場合の応急処置>
・軽度の場合
脱水症の症状が現れてから4時間以内に、経口補水液を、体重1キログラムあたり30~50ミリリットル飲ませましょう。
・中度の場合
脱水症の症状が現れてから4時間以内に、経口補水液を、体重1キログラムあたり100ミリリットル飲ませます。
下痢がある場合は、1回排泄するごとに、体重1キログラムあたり10ミリリットルを飲ませましょう。
嘔吐が見られる場合は、1回嘔吐するごとに、吐いた量と同じ程度の経口補水液を飲ませる必要があります。
・重度の場合
意識障害や体の痙攣が見られる場合は、点滴などの医療処置を受けるため、すみやかに病院で医師の診断を仰ぎましょう。
<脱水症上予防のために>
・涼しい環境と冷却
室内ではクーラーを活用し、外出する場合締め付けのないゆったりしたもの・白など熱を吸収しにくい色の服装にする。
・水だけでなく塩分もこまめに補給
1度に大量の水分を補給すると電解質のバランスが崩れ帰って脱水してしまいます。
こまめな水分補給と塩分補給を行いましょう。
緑茶やコーヒー、アルコールは利尿作用があるため水分補給にはなりません。
・毎日の健康チェック
睡眠不足や体調不良、飲みすぎや、食事の未摂取なども熱中症に影響を与えます。
規則正しい生活の健康管理も大切です。
気づかないところで脱水症になっていることや思わぬところで熱中症になることもあります。
自分は大丈夫と思わず、しっかり対策をして夏の暑さを乗りきりましょう!!