前回、いい姿勢だと生活が変わるというお話をしました。
今回は、いい姿勢がどのような姿勢かお話しします。
正しい立ち方の姿勢イメージは、どのような姿勢ですか?
「気を付け」の姿勢をイメージする方も多いと思います。
「気を付け」の姿勢イメージは胸を張り腰をそるので実は、体に負担のかかる姿勢です。
自分の姿勢が正しいのか悪いのか判断するのは、なかなか難しいです。
まずは、簡単にできるセルフチェックをしてみましょう。
<壁を使ったセルフチェック>

壁を背にしてかかとを付けて立ちましょう。
ふくらはぎ、お尻、肩甲骨、頭はつきますか?
また、腰の後ろに手の平1枚分くらいのすき間が空くのが理想です。
どこか1箇所でも壁につかない場所がある人は姿勢が悪い証拠です。
例えば、腰の後ろの隙間に手の平が入って余裕がある・こぶしが入る場合、反り腰の傾向があります。
後頭部、肩甲骨を壁に付けていられない場合は、猫背や首下がりなどの傾向があります。
姿勢が悪くなる原因は様々ですが、足を組んだり荷物を片方ばかりで持ったりと日常生活でのちょっとしたことの積み重ねが多いです。
<正しい立ち方のポイント>
- お尻の筋肉を意識して肛門を締めるようにして立つ
- 肩の力を抜いて肩甲骨を寄せ、顎を引く
- 頭の上から糸でつられているようなイメージで立つ
- 重心は、かかとから土踏まずあたりに置くように意識する
- 親指の付け根 ・小指の付け根・かかとの3点へ均等に体重をのせることを意識する
- お腹に力を入れる
<姿勢をよくするトレーニング>
1日に5分程度、壁に頭・肩甲骨・お尻・ふくらはぎ・かかとを付けて立ちましょう。
肩甲骨が付かない方は、手の甲を壁につけるようにして立ちましょう。
最初はつらいと思いますが、毎日しているとだんだん立つために必要な筋肉がトレーニングされてきます。
悪い姿勢は、筋肉、関節、背骨、膝など多くの原因が考えられます。
多くの方場合、弱っている筋肉を鍛えたり、固くなっている関節を柔らかくしたり、普段から姿勢を意識することで、ある程度改善していきます。
背骨の病気や股関節、膝関節などの問題で悪い姿勢となっている場合やケガや痛みがあってそれを逃すために悪い姿勢になることもあります。
その場合、適切な治療が必要となります。